映像制作・動画撮影時におけるホワイトバランスについて理解する【適正な色について】

カメラ・ガジェット

映像/動画制作において重要なホワイトバランスについて、どのくらいご存知でしょうか。

その名の通り、ホワイト(白)のバランスを整えて、白を白に適正に調整することでしょ?という声が聞こえてきそうですが、確かにその通りです。

しかし、映像制作を行う上では

もう少し踏み込んで、ホワイトバランスについての知識を深めておくことで、映像作品レベルがかなりアップするはずです。

皆さんはこういった経験ないでしょうか?

撮った映像の色味が途中でコロコロ変わってしまう。同じ場所で複数台のカメラで撮った映像の色味が全然違う。

こういった現象はおそらくホワイトバランスの設定が適切にできてない点にあります。

私は普段、PR映像の制作等 企画撮影編集の全てに携わることもありますし、映像素材を貰い編集だけ行うこともありますが、

その際に、貰った素材のホワイトバランスが適正に設定されておらず、編集で色を合わせるのが大変、、、ということも稀にありました。

今回は映像の美しさに直結するホワイトバランスについて掘り下げて、理解を深めていきたいと思います。

▼当記事の執筆者

東京や四国をメインに映像制作をしております。映像作品も公開しています。

▼動画制作におけるホワイトバランスの設定

「映像制作をこれから本格的にやっていきたい」という方は、まず撮影時にホワイトバランス(WB)オートではなく、マニュアル設定にするところから始めた方がいいかもしれません。

どんどん現場環境が変わっていくようなドキュメンタリーのような映像(テイクの現場)であれば、オートホワイトバランスが適している場合もあるかもしれませんが、映像をしっかりと作り込んでいく現場ではマニュアル設定が基本だと思います。

 

・ホワイトバランスって何?調整は必要?

人間はどんな環境下(光源)でも、大体の場合、白を白と判断することができます。人間の目は優れているからです。

雨の日でも晴れの日でも、白い紙は白に見えますよね?

一方でカメラはどうでしょうか?

暖色系の明かりの場所で撮影したお皿は、オレンジっぽく映るのに対して、寒色系の明かりの場合、青っぽいお皿が映るはずです。

カメラは人間の目とは違い、光源(太陽光、曇り、蛍光灯、電球 等)の状況によって、本来の白を白と認識できない場合が多々あります。

下記の写真は例で、同じ画角、状況でホワイトバランスの設定を変えて撮った写真です。(色味が変わることで雰囲気が全く異なりますね!)

よって、お皿を本来の白で映すためには、その場面の光源に合わせたホワイトバランスの設定をする必要があります。

しかし、ホワイトバランスは必ずしも設定しなくてはいけないということでもありません。

ファミリー動画や趣味であれば、カメラにはオートホワイトバランス機能も備わっているものが多く、オートでも大体問題なく撮影できるかもしれません。

しかし、仕事レベルでの撮影やカメラが複数台設置されてある現場・時間帯によって明かりが変わってしまう場所だと、オートで撮るのはまずおすすめできません。

また、映像の美しさにこだわる作品を撮影する場合も、ホワイトバランスの設定は欠かせません。

上手くホワイトバランスを操れるようになると、適正な白を設定できることはもちろん、朝の景色を夕方のように、夕方の部屋を早朝のように表現することだって可能なのです。

ホワイトバランスを調整することで、より洗練された美しい映像を撮れるのです。

 

▼色温度について理解する

では、ここでホワイトバランスの指標

色温度(単位 K=ケルビン)について解説します。

この色温度(単位 K=ケルビン)の値は、低ければ色温度が暖色系になり、高ければ色温度が寒色系になります。

一般的な自然光(太陽光)は、5,500K前後と言われています。

他にも例えば

ローソクであれば、1000-2000K
タングステンは、3200K
蛍光灯は、4000K〜5000K
曇り空は、6500K

光源の状態や性質によっては、必ずしも上記の通りではないかもしれませんので、目安として覚えておくと良いと思います。

色温度
・高い方が青い
・低い方が赤い

炎は、赤い炎よりも青い炎の方が温度が高いと習った覚えはありませんか?色温度もこれと同じ性質ですね!

この記事を読んでいる読者さんで、今手元にカメラがある方は、ホワイトバランスをマニュアルにしてK(ケルビン)の数値を色々と変えてみるのが1番手っ取り早く理解できるかと思います。

今カーテンを閉めた室内で蛍光灯の下にいるなら、おそらく4000K〜5000Kの間で適正な色味になるはずです。

Point
上記説明の通り、色温度は数値が上がれば青くなりますが、カメラのWB(ホワイトバランス)をマニュアルにして、数値(K ケルビン値)を上げると、実は赤に近い色味になります。ここでカメラ初心者の方は「え!?逆じゃない」となると思いますが、カメラの機能は「ホワイトバランス補正」です。

例えば、ホワイトバランス補正を6500K(青が強い)にすると、周辺の色温度が6500K(青が強い)の周辺環境に合わせて補正されるので、(K ケルビン値)色温度を上げるとカメラは赤みを足そうとするのです。

よって、基本的にホワイトバランスは「白を白に映す」ですが、敢えて色温度を上げたり下げたりして、例えば 早朝に夕方のような雰囲気で撮影したりする表現が可能になります。

 

ホワイトバランスを意識することで編集が一気に楽に!

なんと言っても、撮影時にホワイトバランスを固定しておくことで編集が一気に楽になります。

ホワイトを固定するのを忘れて撮影してしまい、編集時に色味がコロコロ変わってしまう、、編集で色味補正をするのがかなり大変だったみたいな経験がありませんか?、、、

(コロコロ色が変わってしまう)こういった現象は、時間帯によって変化してしまう太陽光等が直接入ってくる現場で起こりうる現象で、カメラの設定がオートホワイトバランスの場合、その瞬間の周辺環境にホワイトバランスを補正してしまうことが原因です。

よって、ホワイトバランスの固定は映像の色味を適正にする役割以外にも、編集時の負担軽減のためにもしっかり固定しておくことが重要なのです。

 

光源が沢山混じっている現場ではどのようにする!?

光源が複数混ざっている現場では、ホワイトバランスの設定が難しくなるのは間違いないです。

上記の写真のように太陽光(5500K)上部照明(おそらく3000K前後)の光が混じっている現場の場合、基本的にどちらかの明るさでホワイトを固定するはずです。

上記状況の場合、室内の上部照明にホワイトを合わせると、外(窓側)は青みがかってしまいます。逆に上部照明をつけたまま外の太陽光にホワイトを合わせると、照明の光が実際よりも赤みがかってしまいます。

なのでこういった場合は、太陽光を優先して照明をオフにすることが多いと思います。インタビュー撮影等の場合には、色温度調節可能なバイカラーの照明を設置したりします。

どうしても照明をONで撮影したいという場合には、室内の照明にカラーフィルター等を取り付けると、照明の色温度を太陽光に近づけることが可能かもしれません。

予算がある大掛かりな撮影現場の場合、窓枠にカラーフィルターを貼って調整することもあると思いますし、天井の電球を変えてしまう なんてこともあるかもしれません。

とはいえ、小規模な撮影現場では、照明を用意しておけば問題ないケースがほとんどかもしれません。現場でよく見るのが下記のような色温度を変更できる照明です。

照明(2灯あれば安心)を用意しておくといいと思います。


色々と書いてきましたが、結論 撮影時におけるホワイトバランスってとても大事な要素であり、絵の美しさや雰囲気を決定する指標だと言うことです。

以上今回は、撮影時におけるホワイトバランスの設定について簡単に解説させて頂きました!少しでも制作活動のヒントになると幸いです。

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